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Vol.008 株式会社T4C(青木 孝博 氏)

樋口:
挨拶やプレゼンは年々うまくなりますからね。先輩は押されちゃいますよ。

青木:
ですから、そういう意味では企業価値なり、自分たちも含めてT4Cが以前より良くなってきているということを、お金をそれほどかけずに、ありとあらゆる手段で示してあげるにはどうしたらよいだろうか、ということを常に考え、実行していくことが我々の仕事かなと思っています。

そうしたことをずっと考えておられるということですが、それはやはり個人のこだわりなのですか?

そうですね。良くも悪くもリクルートは早期退職が当たり前、常識という会社で、 2社目の会社も退職するのが当たり前という会社でした。そういった文化から一転、T4Cは、新卒あるいは中途で入ってきた人材が60歳、65歳になった時にどういうワーキングスタイルやポジショニングだったら社員が活き活きと働けるのだろうかということを真剣に考えられる土俵がありますので、この場でいろいろと試してみたいというのが現在のテーマといえます。

現在は人事業としての3つめのステージなのですね。いまが一番楽しいのではないですか。

そうですね、一番楽しいですね。 自分自身の60歳、65歳も視野に置きながらそのときにどう思うのだろうか、どういう組織構成にしたらよいのだろうかといったことや、ミッションはどういうものがよいのだろうか、雇用形態はどうなのかなど、いろいろと考える毎日です。

お話を聞いていると、会社という器が何を持って人を束ねて、そもそもどんな力をもってしても継続するのが難しい時代といえそうですね。人が自由奔放に生きて、必ずしも経済的だからとか有名だからというだけのモチベーションでは長続きしないでしょうね。人材の多様化に企業は追いついていけるのかという命題を突きつけられているように感じます。

逆にこういう時代だからこそ、ということがあるのかもしれないですよね。簡単に人を切ることをよしとする世相や企業の中において、逆に社員は絶対に守るという地方の会社がクローズアップされていますよね。こうした部分も含めて、人事関係をこれから模索していく段階ではないかと思っています。また弊社では「楽しくなければ仕事ではない!」が仕事のモットーになっています。普通に考えれば、仕事というのは大変だし、苦労も多いとは思いますが、それだけではないのだよということをもっと伝えていきたいと思います。会社や経営陣と対峙するのではなく、一緒に考えていこう、会社に対する不満や制度に対する不満をただ単に愚痴るのではなく、当事者意識を持ってT4Cをより良い会社にしていこう、より良いサービスを提供していこうというのが代表が送り続けている一番のメッセージです。もちろん、ほとんどのメンバーにとっては、今まで経験したことのない立ち位置ですから、そこで戸惑ったり、やってみたことがないので一歩を踏み出せないというのはあると思います。でもそうではなくて同じ会社の一員なのだから、「we」でいこうよ、というメッセージを送り続けていきたいと思います。

すごくリアルなお話を聞けて楽しかったです。会社を経営していくということが難しい時代に、決して楽ではないと思いますが、すごく真剣に取り組まれているなあと感心し、参考になりました。本日はありがとうございました。

 

 

 

CompanyData

株式会社T4C

■会社名:株式会社T4C
■代表者:山下崇文
■設 立:2002年10月4日
■所在地:東京都港区芝5丁目27番1号 三田SSビル
■URL:http://www.t4c.co.jp/
■事業内容:
1.SAP導入コンサルティング
2.WFM導入コンサルティング
3.クードック.英語学習メソッド