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株式会社KUURAKU GROUP(福原裕一 氏)

樋口:
7割というと仕事の大部分を占めるわけですが、福原社長はそういったコミュニケーションがあまり苦痛ではなさそうですね。

福原
それが大好きなのです。やはり愛する社員ですから、一人一人が現状どのような状態にあるのかはものすごく関心がありますね。

そうするともっと時間を取りたいくらいでしょうか(笑)。

そうですね(笑)。コミュニケーションというと、最近は仕事以外の時間を一緒に共有したいと思っています。仕事と離れたところであっても、スポーツなど通じてコミュニケーションをとり、同じ目標を共有すれば、関係が深まりますし、若いスタッフの可能性がもっと引き出せるのではないかと感じています。

御社では色々なイベントに取り組まれているようですね。もともと社長ご自身がそのような取り組みがお好きなのですか?

私自身が好きだということもありますが、何よりも社員一人一人にイキイキと輝いてほしいという気持ちから始まっています。そのためにどのようなタイミングで、どのような施策を行えばいいのか、といったことを常に考えています。そのためのイベントなのです。

経営者の仕事には大きく収益、顧客、従業員の3つの管理があると思うのですが、福原社長は従業員満足(ES)を最も重視されているようですね。

やはり社員の精神状態が直接お客様に影響を与えてしまう仕事ですから、当社では社員の心の状態、身体の状態を整えることに主軸を置いています。

踏み込んだ質問になってしまうのですが、社員のモチベーションの引き出し方にもいくつかのやり方があります。例えば社長の人柄を前面に打ち出した「属人的コミットメント」と、社員が中心となり、経営者はそれをサポートするだけの「組織コミットメント」の2つがあるとすると、御社はどちらを目指していらっしゃいますか?

それは過去も現在も未来も、組織コミットメントを目指しています。KUURAKUグループを創業した時に『ただの焼鳥屋「福原商店」ではなく、企業化して展開していく』とはっきりと決めていましたので、2店舗目の開店以降は現場には立たないようにしました。できるだけ私の色を薄めつつ、社員一人一人が主役となって輝ける体制作りを意識しています。

社員の方々にもそのようなスタンスが浸透していらっしゃるのでしょうか。

現在役員は2名いるのですが、1人は創業当時からアルバイトをしていた者です。やはり社歴が長い分、理念も浸透しています。

今後そのような人材がどんどん増えて、社長のカラーが薄まっていくのだと思いますが、どのような人材がマネジメントとして伸びてきそうだとお考えですか?

それは“I”タイプではなく、“We”タイプの人材だと思います。何気ないところでも主語が「私」ではなく、「私たち」がどうありたいのか、という発言や行動が見えると、マネジメントとしての可能性を感じますね。

“We”タイプの人材が多くなると、組織としても強くなりますよね。元来日本的経営の強さは“We”タイプの人材が多くいたからだったのだと思います。本日は福原社長がいかに社員を大切に思っていらっしゃるか、そのためにどういう取り組みをされているのかを伺うことができ、大変勉強になりました。ありがとうございました。

福原裕一OFFICIAL SITE
http://www.fukuharayuichi.com/

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CompanyData

株式会社KUURAKU GROUP

■会社名:株式会社KUURAKU GROUP
■代表者:代表取締役社長 福原 裕一
■設 立:1999年4月1日
■所在地:千葉県千葉市美浜区中瀬2-6 WBGマリブウエスト30F
■URL:http://www.kuuraku.co.jp/
■事業内容 :
 ・外食店の経営
 ・店舗プロデュース
 ・教育事業
 ・コンサルティング事業
 ・ウェディング事業
 ・セミナー開催
 ・社長講演会 等