経営者人事対談 > インタビュー記事一覧 > Vol.005 イノベーション(富田 直人 氏)

イノベーション(富田 直人 氏)

樋口:
そうですね。社員の皆さんにそうした話をしたり、相談されたりしているのですか?

富田:
弊社にはマネージャーが私を含めて6人いまして、毎週1回、2~3時間のミーティングと2ヶ月に1回の泊り込み合宿を必ずおこなっています。

随分頻繁に合宿をされているのですね。

合宿では朝から晩まで話をして、更にお酒を入れて延々と話をしています。仕事の話は尽きません。それ以外にも夢を語ったり、昔話をしたりしていますが、そうした会話のなかに現在の課題やヒントが出てくることもあるので、しっかりと議事録をとっています(笑)

(笑)

例えばこんな研修をしようとか、我々の夢を語ろうとかいった話し合いを2ヶ月に1回という濃密な頻度でおこなっていると、やはり仲良くなります。もちろん仲良くと言っても友だちではなく、戦友としてですが。完全にツーカーの仲になりますので、彼らには相談できます。少なくとも私の短所・欠点もよく知っていますし、いいところも理解してくれている、とても大切なメンバーです。彼らがいなかったら、絶対に会社はうまくいっていないと思います。本当にそう思いますよ。

良い関係なのですね。同じ経営者からすると、うらやましいお話です。

本当にありがたいことに、メンバーに恵まれていると思います。

富田社長に魅力があるからこそ、メンバーの方々が2ヶ月に1回合宿に参加して一緒に汗をかいているのでしょうね。そのようなことができるというのはとても素敵ですね。

そうですね。私もその合宿が大好きですし、多分みんなも大好きだと思いますよ。みんな楽しみにしていますから。

最後に少し青臭い質問をさせてください。富田社長は現実的にイノベーションをどのような会社にしたいと思い、日々社長業をされていますか?

イノイズムの1番目に書いてあるミッションのような会社ですね。「エンパワーメントエンジン ~売れる仕組みで企業を元気に!そして感動を~」と書いてあるのですが、この「感動を」というところが重要です。私は感動を得るためには何かに熱中する、打ち込むという経験が何より必要だと考えています。たとえばスポーツがよい例です。しかし、最近の若者は何かに熱中して打ち込んだ経験がなく、適当な学生生活を過ごしてしまった人が多いような印象を受けています。つまり、あまり学生時代に感動した経験がないみたいなのです。例えば、野球のワールドベースボールクラシックやサッカーのワールドカップには一時的に若者が集まります。これは若者が感動を求めて集まっているのだと思うのです。若者は「感動はしたいけど感動できる場所がない」という状態に陥っているのではないかと考えています。

ああ、そうか。

ずっと同じ会社にいるかどうかは別にして、人というのは約50年の長きにわたり1日の大半を会社で過ごすわけですよね。人生の大部分を過ごす会社の中で感動がないというのはとても残念だと思います。ですから一緒に働く人にはたくさん感動してほしい、働く過程でたくさん感動できる会社にしたいと常に思っています。ただし、感動するポイントは人によって全然違うというのが難しいところです。ですからある感動するポイントを決めて、こういう感じの人であれば多分このポイントに感動するだろうと予測して、採用の段階で判断するようにしています。やはり、私はたくさん感動したいという人と働きたいのです。仕事を通して悔しくて泣いたり、反対に嬉しくて泣いたり、感謝で喜んだりといったことが日々実感できる会社にしたいですね。

採用でイノイズムへの理解をジャッジするというのが今のお話につながるわけですね。

私は社員満足度が最高に高い会社にしたいと強く思うようになってきました。しかし、利益が出ないとその原資も捻出できません。原資がないと、給与や福利厚生といったゆとりも社員に提供できなくなってしまいます。ですから、社員にそれらのゆとりを提供するために利益を出さなければならない。十分な利益を出すためには、お客様満足度を上げなければならない。このように、私の中では会社についての考え方の枠組みが社員からスタートしてお客様の満足度につなげるという順番になっています。

今のお話は1番最初のイノイズムの話からつながる、すごく分かりやすいお話で、こういう会社にしたいというイメージが良く分かりました。本日は貴重なお時間をいただきまして、ありがとうございました。

 

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株式会社イノベーション

■会社名:株式会社イノベーション
■代表者:富田直人
■創 立:2000年12月14日
■所在地:東京都渋谷区広尾5-8-14東京建物広尾ビル5階
■URL:http://www.innovation.co.jp/
■事業内容:
1.テレマーケティング事業
2.インターネットマーケティング事業
3.データベースマーケティング事業